沼の民俗音楽会

2023年にスタートした「沼タイズ・アート・レジデンシー」プログラム。埼玉県比企郡滑川町大字両表福田に世界6カ国からアーティストが集まります。秋の滞在アーティストであるTisaと沼タイズアーティストによる『沼の民俗音楽会』を開催します。彼らは、1〜2ヶ月間共に暮らし、食べ、比企郡地域にある無数の沼の畔に暮らす住民や農業にふれながら『谷津沼』と共にある暮らしを創造・発信します。比企郡民にとっては、ここ比企丘陵にある無数の沼は当たり前の存在であり、滞在者にとっては無数の未知の集合体なのかもしれません。沼のほとりに暮らすアーティスト・イン・レジデンスから生まれる新しい沼の情景。スロベニアにある沼の形と比企郡の沼の形、それぞれの沼文化の合流から生まれた沼の民俗交響曲を比企丘陵の一望できる吉見フレサ・スカイホールにて演奏します。


沼の民俗音楽会とワークショップについて

タイムスケジュール

  概要:

埼玉県内には、実はたくさんのため池(沼)があります。この沼は、かつて谷津田にすむ雨の少ない地域で暮らす人たちの生活に欠かせない存在でした。沼に天水を貯め、沼の水でお米をつくったり、鯉などを放し飼い育て食べたり、夏には涼をとりに泳いだり、また冬にはアイススケートをするなど、格好の遊び場でもありました。



現在、動植物や人の憩いの場である沼が環境の変化や時代の流れによって存在が危ぶまれています。沼は、私たちの祖先が大切に守り育んできたいわば埼玉の“生きる宝物”とも考えられます。沼の存在は、私たちの暮らしと命を支えるのみならず、野鳥や植物、虫たちの狩りの場であり、生殖活動の場であり、憩いの場でもあります。



沼のことを知ると動物も人間も沼に癒され、沼に生かされていることに気づかされます。この音楽会では、かつて沼守(沼を守り使う人たち)がそうしたようにいつまでもこの沼の存在が続くよう願い、唄い、踊り、また現代人の私たちが、沼の大切さを知り、沼とともに生き、表現する暮らしを自由に創造し、自然とともにある豊かな生活をたくさんの人たちと分かち合えたら素敵だな、という気持ちで開催します。



皆さんも、沼の畔にすむ沼の民俗になったつもりで私たちと一緒に沼の民俗芸能をつくって沼文化を発信しませんか?

 

◎テーマ:水と生命(いのち)と生物多様性

 

◎対象者

—音、身体、声をつかう表現ワークショップです

対象者:自分の身体や楽器、声を通して表現することに関心のある方

活動内容:一人、または、二人以上のグループで組み、沼の生態系つくりを即興表現によって作り上げます。ワークショップ参加者とワークショップファシリテーターは、沼の民俗になりすまし、沼に暮らす野鳥や魚、植物の音を合奏し、沼の祭り囃子を演奏します。

 

◎参加形態を選べます

 (A)  ワークショプ参加のみ

B)ワークショップ参加+パフォーマンス参加を選ぶことができます

 

◎スケジュール

A)ワークショップ参加のみ

     28日 13時半〜15時 ワークショプ

 (B) ワークショップ参加+パフォーマンス参加

28日 13時半〜15時 ワークショップ

28日 15時半〜17時 

    リハーサルとパフォーマンス説明会

29日 13時半〜15時 

    会場飾り付けとリハーサル

  休憩

29日 16時頃  

    パフォーマンス スタート 

   17時半頃 終了

   18  BAR

  心すむまで時間がゆるすまで沼の宴。。。

 

  ダンスファシリテーター、楽器ファシリテーター、声のファシリテーターがいます。参加者は、様々なファシリテーターから好みの表現媒体によって表現をします。イメージを膨らます音遊びやカラダ遊びをします。



  スロベニアに伝わるリズムや民謡にあわせて表現をします



  埼玉県に伝わるリズムや民謡にあわせて表現をします



  森と沼をテーマにファシリテーターのリードの下に表現してみます



  出来上がった個々の表現を合体させ、沼の祭り囃子にしてみます

 



  親子のワークショップと書いてありますが、大人一人で参加しても構いません。

  支援の必要な方は、支援者とともに参加してもらえます。ただし、支援者さんも表現活動に参加してもらえる方であるとより一層ワークショップを楽しんでいただけます。